砕氷艦「しらせ」出国行事に参列

 令和7年11月19日(水)横須賀地方総監部において、第67次南極地域観測協力のために出港する砕氷艦「しらせ」の出国行事が行われ、畠野会長ほか有志会員4名を含む6名が参列しました。

 当日は11月中旬ながら師走並みの寒さとなり今季最低気温の10℃となりましたが、「しらせ」の鮮やかなオレンジ色の船体の前に隊員178名が整然と並び、齋藤 聡 海上幕僚長や俵 千城 統合作戦副司令官等、多数の来賓ご臨席のもと行事が執り行われました。

 今次の観測協力から統合作戦司令官の指揮下で行われることになることから、はじめに統合作戦司令官の壮行の辞が俵副司令官により代読され、引き続き斎藤海幕長から「協力を開始して60周年の節目となり、世界中が注目するなか、諸官の任務は他の誰にもなし得ないものであり、観測隊と一致団結して任務の完遂を期待する。」と激励の言葉がかけられました。

 岩瀬 剛 艦長から「南極へ向け出国します。」の力強い報告の後、軍艦マーチが鳴り響き拍手喝采のなか乗員は一列となって参列者の前を行進し「しらせ」に乗艦しました。

 今次の航海は11月19日から来年4月23日までの156日間が予定され、研究観測のメインテーマ「過去と現在の南極から探る将来の地球環境システム」に基づき、オーストラリアのフリーマントル寄港後に南極のトッテン氷河沖での海洋観測を行った後に昭和基地に向かい、復路においてもフリーマントルで一部の観測隊員を入れ替えて再度トッテン氷河沖での海洋観測を行った後にフリーマントル経由で帰路につきます。また、隊員の拘束期間削減のため、フリーマントルで第67次南極地域観測隊を昭和基地まで乗艦させ、第66次南極地域観測隊の越冬隊員を帰国のため昭和基地からフリーマントルまで乗艦させる予定となっています。

 整斉と出港準備作業が終わり、ラッパとともに「出港用意!」の号令が一段と大きく感じられました。そして「しらせ」は岸壁を離れ南極へ向けて沖へと向かい始めました。時折、半年家を空けることになる親との別れを惜しむ子供の泣き声も聞こえる中、音楽隊による「蛍の光」が演奏され、「帽振れ」の号令により岸壁からの声援も一段と大きくなりました。また、近くの護衛艦からも乗員による「いってらっしゃい」の文字で見送る姿にはシーマンシップを感じました。その後、汽笛が響き渡り余韻を残しつつも一連の出国行事の幕が閉じられました。

 「しらせ」のこれからの厳しい南極での任務を無事に完遂し、乗員全員が元気な姿で帰国することを願ってやみません。

(丹羽総務担当幹事 記)