令和6年11月20日(水)、横須賀地方総監部において、第66次南極地域観測協力に向かう砕氷艦「しらせ」の出国行事が行われ、眞木会長ほか有志会員2名を含む6名が参列しました。
当日は突然の寒気に見舞われ、11月中旬ながら最高気温が9℃、時折小雨も混じるあいにくの天候であったため体育館内での行事となりましたが、齋藤 聡 海上幕僚長臨席の下、家族等約500人が見守る中で行事は滞りなく行われました。
整然と並ぶ隊員約180名に対して、齋藤海幕長から「観測は世界から注目されており、諸官の任務は他の誰にもなし得ないもの。観測隊と一致団結し、任務の完遂を期待する。」との激励の言葉がかけられました。
しらせ艦長の齋藤一城 1等海佐から海幕長への「南極へ向け出国します。」の力強い報告の後、軍艦マーチが響く中、しらせ乗員は一列となって参列者の前を通って岸壁に移動し、乗艦しました。これに続き、参列者及び家族等も岸壁に移動し、いよいよ出港の時を待ちます。
今回の南極観測の航海は、令和6年11月20日から令和7年4月22日までの期間が予定されており、オーストラリアのフリーマントルで第66次南極地域観測隊を昭和基地まで乗艦させ、南極の昭和基地では第65次南極地域観測隊の越冬隊員を帰国のためフリーマントルまで乗艦させる計画となっています。なお、今回はフリーマントルから昭和基地への輸送や各種支援作業等を終了し、一旦フリーマントルに戻った後、トッテン氷河沖の観測のため、再度南極方面まで往復するという初めての航海をするとのことです。
岸壁での出港準備作業も終わり、いよいよ出港です。岸壁では、「しらせ」に乗り組んでいる隊員の親、配偶者、子、恋人と思われる方々が、降りしきる冷たい雨も気にすることなく、「いってらっしゃーい」「がんばってねー」と大きな声がかけられました。艦上の乗員も、しばしの別れとなる家族などを探して手を振って懸命に声掛けに応えていました。
ラッパとともに「出港用意!」の号令が発せられ、「しらせ」の巨体はゆっくりと岸壁を離れ、南極への途に就きます。音楽隊の演奏する曲が「蛍の光」に変わり、「帽振れ」の号令の下で艦上の隊員が大きく帽子を振る中、岸壁からの声援も一段と大きくなります。汽笛が大きく響き渡ってオレンジ色が沖合に遠ざかる中で一連の出国行事が終わりました。
「しらせ」のこれからの厳しい南極での任務が無事完遂され、乗員全員が元気な姿で無事に帰国することを願ってやみません。
(大判総務総括幹事 記)